歌ってみる・強い味方はミュージック

英語が得意な友達に、どうしてそんなに成績がいいのか尋ねたことがあります。答えとして返ってきたのが、洋楽のファンだからというもの。好きな音楽は繰り返し聴くし、聴いているうちに、意識はしなくても、言葉が頭に入ってしまう。いつの間にか口ずさめたりする。言われてみればそのとおりで、これは使わない手はありません。

音楽を聴くのが好きな人は多いもの。その音楽を使って、語学力をつけてみませんか?移動中に聴く音楽の中に、勉強中の言葉の曲を入れてみましょう。今やどんな外国語の音楽も、お店やネットで手に入れられてしまいます。気になる国の歌を楽しみながら勉強になれば言う事なし。いろんな歌を探しているうちに、歌手や歌、風俗や歴史についてまで詳しくなれちゃうおまけ付きです。

音楽をたっぷり楽しんだら、そこから一歩進んで、それを原語でまるまる(ワンコーラスでも)歌えるようになるのを目指しましょう。好きな外国語の歌を原語で歌えると楽しいですよ!原語の歌詞カードがあればもちろん良いし、なくてもネットで探せば歌詞を掲載しているサイトはたくさんあります。そんなところから見つけ出して、まずは一曲、歌ってしまえるようになりましょう。

歌詞というのは詩なので、韻を踏んでいたり、言葉遊びをしていたりしますし、あるいはごく口語的な、生の言葉を使っているので、普段とは違う勉強になってさらに面白く感じることができます。何より曲を口ずさむのって楽しいですしね。少しずつレパートリーを増やせばそれに伴って語学力もアップします。

真似をして歌っているうちに発音のコツが掴めてくることもありますし、注意深く聴くようになるので繰り返せばリスニングにも効果があります。何より、何度も口に出していると、その言葉の調子が身体で覚えられるようになってきます。歌詞を見ながら耳で聴いている時点ではわかったようでも、実際に声に出して歌ってみると、意外に難しく、思ったようには歌えないもの。それを何度も稽古していると、その言葉というものに、身体が慣れてくるようになるのです。

また、たとえば現地に行った時、一緒に歌える歌があるというのはかなりポイント高い面があります。有名な歌はもちろん、その国の人が好んで歌う歌というのがあるようなら、そこを覚えておくと大変歓迎されるものです。どんな曲があるかな?と調べていくうちに、好きなアーティストを見つけたり、音楽シーンに詳しくなったり、あるいはその国の生活や文化、歴史などに詳しくなれれば、これでまたその国が一段と近く感じられますね。

あるいは現地の音楽記事のブログを見つけてちらりとでも読んでみたり、アーティストやそのファンをツイッターでフォローして追っていけば、そこでも語学力がついてきます。そのうち書き込みなんかできるようになれば、さらに世界が広がりますね!

語学テキストについてくるCDを繰り返し聴くのももちろん勉強になりますが、音楽を使えばより楽しくなるし、進んでもっと聴きたくなりそうです。ぜひ学習に、音楽を取り入れてみて下さい。