ピックアップする・「やりたいこと」から覚えよう

先程の項の続きになりますが、モチベーションアップのために、さらに細かく「やりたいこと」「やってる自分」を想像してみましょう。例えばホテルに泊まる。そこをまず、あの◯◯ホテルに泊まるところ、などと具体的に考えてみるのです。

◯◯には、ぜひ泊まってみたい、憧れのホテルを入れるといいですね。憧れのホテルではスマートな受け答えでいたいもの。チェックインからチェックアウトまで、ルームサービス、お食事、ひとつひとつの場面で言われそうなこと言うべきことを考えてみましょう。そんなホテルでは、単語のぶつ切りで返事をするより、すらすらと(たとえ定型文でも)コミュニケーションしたいですね。チェックアウトの時に、「(ご滞在は)いかがでしたか?」なんて尋ねられれば気の利いたことも言ってみたいし、ちょっと親しくなれば、フロントの方が近所のお勧めのお店やレストランを教えてくれたりもします。部屋番号のために大きな数字も覚えておこう。

レストランに行けば料理について尋ねてみたいし、「今日のお勧めは?」なんてことも聞いてみたい。どんなレストラン、もしくはガイドブックに載っていた、どのレストランに行きましょうか?そこを具体的に想像してみましょう。

「日本人ですか?」と声をかけられたら自己紹介も含めてちょっとした会話もしたいですよね。どんな人が話しかけてくるか(きてほしいか)も考えてみて。買い物でも、言葉がちゃんと使えれば、本当に欲しいものを店員さんに伝えられるし、お互い気持ちよく買い物ができる。どこに行って何を買いましょうか。あのブランドの本店に行きますか?それともあの有名なデパート?もしくは小さな村の小さなお店?自分が買うだろうものについての単語力もつきますし、色や形の単語も覚えますね。

あるいは現地でサッカー観戦に行くとします。交通機関を使いこなすのはもちろん、スタジアムに入ればお買い物もしたいし、応援する時には何て言うんだろう?ここでも、隣の人に話しかけられたり話しかけたり(!)すれば、観戦をこの上なく満喫できるに違いありません。どんどん、覚えておきたい単語や例文が浮かんできますね。それを片っ端から作って覚えていきましょう。

あるいは仕事で外国語を使う時場合。電話がかかって来たら何て受け答えをしましょうか?電話で使う定型文を調べることができますね。そこでリスニング力を高めようと思う人もいるかもしれません。取引相手と話すところを考えてみれば、仕事に関する単語や言い回しの例文が作れますし、より上を目指したければ言い回しやちょっとしたジョークまで調べたくなるかも?
自分はメールの書き方を、と思うかもしれませんし、契約書の勉強に向かう方もいるかもしれません。ビジネス外国語の検定もあるので目指してみるとよりしっかり勉強ができることでしょう。

このように、単に旅行のため、仕事のため、などと思って学習するより、細かい部分まで具体的に外国語を使うシーンを想像すると、モチベーションも上がるし、自分に必要な方向の勉強が出来て効率も良いです。何より楽しくなりますよね。ぜひ試してみて下さい。