貼ってみる・部屋中単語で飾ったら

どうしようもない部分ですが、やはり語学の学習には、単語を覚えることが必須となってきます。大変と言えばやっぱりこれが一番大変。そして終わりがありません。ある程度軌道に乗ればどんどん覚えていくものではありますけれど、最初のうちはなかなか覚えられず苦痛にさえなることがあるでしょう。ここが工夫のしどころです。

単語を覚える方法は、個人個人の性格に合わせるのが一番だと思います。単語帳や単語集を用意して、ひとつひとつ、一ページ一ページ覚えていき、覚えたページが増えていくのが嬉しくて楽しいという方はそれが良いでしょう。単語集ということで販売されているテキストにも工夫をこらしたものが多く、イラストが楽しかったり、覚えやすいように類似の単語がまとめられていたりで使いやすくなっています。自分の興味のあるジャンルや内容についての単語を集めて、オリジナルの単語帳を作ってみるのもいいですね。

一方、コツコツ暗記って苦手だな・・・という方もいらっしゃるはず。そういう場合は、普段の生活で、刷り込むように覚えていく方法はいかがでしょうか。この方法は、実際にやっている方も多いものなのですが、付箋やカードをたくさん用意して、身の回りのありとあらゆるものに、それを外国語では何と言うかを書いて、貼りまくってしまうというやり方です。椅子には椅子という単語、テーブルにはテーブルという単語、棚にも冷蔵庫にも何でもかんでも・・・。どちらを向いても単語が目に入る。まさに外国語に囲まれる感覚ですね。

文房具や食器など、じかにカードを貼りにくいものは、置き場所のそばに、単語の一覧表を作って貼っておいて、使う度にそれをちらりと見る。可能なら、そこで口に出すのが、より頭に入る方法です。

さらに、日常のひとつひとつの動作を、やりながら頭の中で翻訳していくというのも実践している方が多いものです。朝、顔を洗いながら、「顔を洗う」と外国語で言ってみる。お風呂に入る、朝ご飯を食べる、晩ご飯を食べる、お皿を洗う・・・そんなふうにして、日常のひとつひとつを、外国語に置き換えていくのです。

慣れてきたら、外国語に置き換えるものを増やしていく。あるいは文や単語を修飾して(色や形についてもっと詳しく言ってみたり、細かいより丁寧に表現してみたり)すこしずつ長くしていく。基本的で、本当に利用頻度の高い、使える表現から増えていくことになり、効率的ですし忘れません。目にうつるものが反射的に、外国語で言えるようになったらしめたものです。

覚えた言葉は使えば使うほど定着率も高まりますので、自分のためのメモなどにもぜひ、外国語の単語を使ってみてください。あるいは、目標、大切にしたい言葉、自分に対するエールなどを翻訳して、部屋などのよく見るコーナーに貼っておくのも楽しいでしょう。外国語なら少々オーバーな表現にもしやすいですし、でかでかと貼り出すのがちょっと恥ずかしいようなことでも、外国語で書いておけば案外気になりません。

身の回りを外国語で満たしてみましょう。自然に言葉が、まさに身に付いていくのを感じるはずです。