映画やDVDを観る・ライフスタイルや考え方まで見えてくる

映画やDVDを観るのが好きな方は多いですよね。好きなことを勉強に役立てることができるのが外国語学習の嬉しいところ。

映画などでも、好きな作品だったら何度も繰り返し観ることができますから、学習教材にはもってこいですね。字幕もつくので意味を取りながら聴くことができて、単語力アップに繋がります。またその反対に、普段の勉強で覚えた単語が増えるたびに、耳で聞き取れる言葉がどんどん増えてきて、それでますます楽しくなっていきます。相乗効果が狙えるのですね。

耳にしたのが、知らない単語であったとしても、日本語訳を観ながら何度も聞いているうちに、日本語のこの言葉にあたるのがこういう音かな、と思ったらそれを辞書で探してみましょう。うまく見つけられたらそこで覚えてしまう、そうすればもう忘れません。そのようにして、使える言葉をどんどん増やしていきましょう。

また、映画などで使っている言葉は実際に話されている表現なので、本ではあまりお目にかかれないフレーズや言い回しに出合えるし、アクセントの置き方や、特に気持ちを伝えるために有効なイントネーションなどを目と耳で学ぶことができて、実践力がつくでしょう。さらに、そのストーリーの場面や設定によっては、特殊な言葉が多く出てくる場合がありますので(たとえば法廷ものなら法律用語が多く出てくるなど)、日本語に照らし合わせてそれも覚えてしまう。こういった特別な言葉も、テキストで勉強していただけでは、なかなか身に付かないものですね。

時々すてきな台詞があれば、それは丸ごといただいてしまいましょう。いつかうまく使えれば、かなりポイント高いです。映画などのように、綿密に作られたしかも観る人の共感をよぶべくリアルにあるいは感動的に作られたもので学習するのは、言葉の世界を広げるためだけでなく、広く文化を理解したり感じたり知識を広げるために大変役にたつことです。言葉は使うために覚えるのですから、単語力と同時に使い方を生に近いかたちで教えてくれるというのはとても嬉しいですよね。

また、歴史ものならそのまま歴史の知識(過去の出来事や風俗など)がつきますし、現代ものなら、現地の文化や風習、社会の仕組みなどがよくわかって、そこがまた興味深いものです。特にその国の社会の実情、ありようなどが、大きいところから小さいところまで感じられると、言葉をもっと知るためのモチベーションも高まりますし、言葉そのものへの理解も深まり、より上手く言葉を使うことができるようになります。

また、映画やドラマには、砕けた言葉を使う人もたくさん出てくるので、現地に行った感覚に近い体験ができたりもします。ラフな表現は、実際に現地の人とコミュニケーションを取る時に便利かも。また、ちょっとした方言などは、うまく使えば喜ばれます。

映画、ドラマなどは、観れば観るほど、ここってそういう国だったんだ、ということがわかってその国が近く感じられます。自分の国をよく理解してくれる人には、相手も良い印象をもつもの。大きな意味でその国と近く関わるために、映画やドラマなどを、活用しましょう。もちろん、本国で有名な作品を押さえておけば、現地の人と、その作品の話で盛り上がれるというおまけもついてきます。