想像する・脳内旅行でモチベーションアップ

外国語を使う場面と言ったらまず思いつくのがその国に行った時ですよね。では実際に行く一足先に、今ここで、頭の中で、一度その国に行ってみましょう。その国が好きな方なら当然わくわく、まだそういうわけでもない方でも、旅行の楽しい(緊張?)のイメージを作ってみて下さい。

まずは例えば飛行機に乗ったとして、空港に降り立ちます(機内でも言葉を使う機会はありますが)。早速ここで外国語の出番です。係の人に何と言われるだろう、何と言おう、トランジット(乗り継ぎ)はどうする?空港から街まで行くとすればその行き方、交通機関の使い方、バスや地下鉄やタクシーなどに乗るなら何を言う必要があるだろう何を聞くことになるだろう?それらいちいちをここでひとつひとつ用意してみます。

決まり文句で良いのです。言われそうなことと答えるべきことをその国の言葉で準備しましょう。きっと続々出てくることでしょう。そういう言葉は、本などを使って簡単に調べることができます。ちょっと余裕があったら気の利いた言い方などワンランク上の受け答えを調べてみるのも気分がいいかも。実際にそんな言葉を使えば、相手の態度もよりよくなってくれるでしょう。

交通機関やホテルなど公共の場ではどこに行っても英語を使ってくれるかもしれませんが、そんな場合でも、より洗練された英語で答えることで待遇が良くなるかもしれませんし、英語圏以外の国だった場合、英語で話しかけられても現地の言葉で返事をすると、とても喜んでもらえます。

例文にせよ単語にせよ、必要に迫られる(迫られそうだと思う)と、頭にもより早く入っていきます。普段生活する時でも、食事を注文する、チケットを買う、などという場面で、ここが外国だったら、今なんて言うんだっけ?と繰り返し思ってみてください。外国語は反復です。日常の繰り返しがものを言います。

そんな準備をしなくても、確かに旅行をしてきた人はたくさんいます。言葉を話せなくても、まあまあそれなりに何とかなりますし、言葉が通じない中で切り抜けた、サバイバル体験もそれはそれで楽しいかもしれませんが、ちょっと想像してみましょう。「あの場所」に実際訪れてみたとして、その時きっとあなたは、ああ(もっと)話せるようになっていたら、きっともっと楽しかったろうにと思うと思いませんか?海外旅行帰りの方が、行く前に言葉を勉強していっていればよかったと口々に言うのを聞いたこともきっとあるでしょう。

自由にふるまえる、気持ちが伝わる、知り合った人たち(店員さんやウエイターさんやホテルの人も含めて出会った人全部)とコミュニケーションができる、やりたいと思うことがちゃんとできる。言葉が出来たらあなたの旅は、もっと充実した、もっと感動的なものになるに違いありません。なので想像してみましょう。自分がそこを訪れる日のこと。こんなことをしそうだ、こんなことをしたい、こんな自分でありたい。そのわくわく感が、普段の勉強のモチベーションを必ずあげてくれるでしょう。

面倒な数字の単語を覚えること(!)も、お買い物の時には絶対必要とリアルに想像できたら、頑張って覚えてしまうこともできるんじゃないでしょうか。挨拶の言葉のバリエーションも増えそうですね。ぜひ脳内旅行、やってみてください。