日本を紹介する・たとえば外国から友達が来たとして

外国語を学習する大きな目的のひとつとして、外国語を使って海外の人とコミュニケーション、よりよいコミュニケーションが取れるようになるということがあるでしょう。国外の人たちと関わる時に、あらためて思い至るのが、自分の国のこと。

違う世界や文化に触れることにより、振り返って日本って・・・と考えさせられるとはよく聞く体験です。また、海外の人から見てわたしたちはある意味で日本を代表した存在。そこでは、自分や自分の国について、ちゃんと表現できる、紹介できる態度が評価されるし期待もされています。こちらが日本人だと判ると、日本のことについて尋ねてくる人が多いですよね。これは逆の立場を想像してみればわかることで、日本で外国の人と知り合うと、その国のことについてやっぱりいろいろと質問するもの。そんな時、きちんと返事ができるようになっていたいし、逆にある程度でも返事ができないとイメージがいまひとつになってしまうかも。

なので、多少でもいいので、日本のことについて、外国の言葉で説明できるようになっておきましょう。日本という国について知りたいと思ってくれている人はけっこういらっしゃいますよ。そういう部分を押さえるためには、日本について書かれた外国語の本で学習するのがまずはストレート。まずは自分が使いそうな分野、興味のあるジャンル、好きなことに関する例文、単語を拾い上げて覚えてしまいましょう。こんな言い方をするのか、とかなり面白い表現もいくつか出てきます。

また、そんな本を読むと、自分が自国のことについて、意外と知らないんだということに気付き驚いたりもします。そんな時はまず、「日本に関する日本語の本」で学習して知識をつけておくのがよいでしょう。外国語の学習そのものからは離れますが、よりよいコミュニケーションのためには有効な学習です。

学習を始めてみると、わたしたちにとって「わかりきった」ことや「普通のこと」を、改めて言葉で説明することがいかに難しいかを感じます。「わかったつもり」になっていたこともたくさん見つかります。そんなところで使える表現もテキストには満載ですので、目からウロコの感覚を楽しみながら学習しましょう。日本のことを外国の人に「説明する」ことに焦点を置いたテキストも書店には並んでいます。

さらに高いレベルを目指す人のために、「通訳案内士」という資格もあります。これはかなり難関になり、外国の方に付き添って日本の案内をするプロのための資格で、語学力はもちろん、日本の地理や歴史、経済、歴史、文化などについての広い知識が問われます。ここへの合格をめざす、もしくはこの資格受験のための勉強法だけを取り入れるなどすると、かなり力がつくでしょう。現在対象言語は英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語及びタイ語となっています。

知り合えた外国の人に日本のことを説明できたり、友達になった人を日本に招いて案内し、喜んでもらえたらとても嬉しいですよね。近々外国の友達が訪日するとしたら、どんなところを紹介して、どんな風に説明しようか。想像しながら例文を作り、学習するのも楽しいのではないでしょうか。